INDEX中国結びとはわたしと中国結び基本結び解説我的展覧室台湾よもやま話資料室

 ここに解説する11種の基本結びは,変化結びの基礎となるものです。そして,この基本結びは中国でよく見られる縁起のよい図案でもあります。(カッコ内は日本名です。)

1.雙銭結(淡路結び)

 雙銭結は中国結びの中でも最も古いものであり,変遷過程の資料も最も備わっている結びである。
 雙銭結の形は二つの銅銭が重なっているように見えるので,この名前がつけられた。雙銭結の応用範囲は広く,ネックレスやベルトなどのアクセサリーを作ることができる。

2.雙聯結(こま結び)

 雙聯結は2本の線を並べてきつく束ねたもので,この名前がある。
結びの形が簡単なので,単独では使われない。しかし,この結びの最大の長所は形が小さくほどけにくいことであり,しばしば主な結びの始まりや終わりの部分に用いられる。
 1本の線でたくさんの雙聯結を連続させると,太いひもができる。 

3.卍字結(総角結び)

 卍字結はもっとも早く見られたのが観音菩薩の帯の上で,結びの構造線の方向も卍の意味がある。「卍」の音は「萬」と同じで,「萬」の別字体とみなされ,また仏門のしるしであるため,卍字結と名づけられた。
 この結びは簡単で速く作れることから,大量に使われることがある。

4.十字結(叶結び)

 この結びは簡単にでき,結びの片面が十字,もう片面が口の字になっている。基本結びの中で唯一両面が異なるものである。
 十字結の装飾性は高くないので,単独で使われることは少ない。

「十字」面

「口字」面

5.酢漿草結(几帳結び)

 酢漿草(かたばみ)は湿ったところに生える植物で,ハート型の3枚の葉をもち黄色い小さな花を咲かせる。他に紫の花のものもあり,四つ葉のものをみつけると縁起がよいと言われる。
 酢漿草結の名は西洋結びの本から訳したもので,3つの耳を3枚の葉に見立てて名づけられた。 

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基本結び解説
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